シャープ、家電技術を活用し理想のEVを開発へ 目指すは"生活空間"として機能するクルマの投入
家電メーカーとして知られるシャープが突如、電気自動車(EV)市場への参入を表明した。2024年9月17日から18日にかけて開催された自社イベント「SHARP Tech-Day'24 "Innovation Showcase"」で、同社は新しいEVコンセプトモデル「LDK+」(エルディーケープラス)を公開。シャープの専務執行役員CTO兼ネクストイノベーショングループ長の種谷元隆氏は、「数年以内に市場投入を目指す」と意欲を示した。
出発点は「リビングルームの拡張空間」
シャープが提案する「LDK+」は、従来のEVの概念を覆す斬新なコンセプトだ。この名称は「リビング・ダイニング・キッチン」の略語LDKに、もう1つの空間を加えるという意味が込められている。
自動車の利用実態を見ると、自家用車の平均稼働率はわずか5%で、95%の時間は停車している状態にある。
この事実を踏まえ、種谷氏は次のように説明する。「EVは充電中や駐車中など、止まっている時間が長い。その時間を有効活用できないかと考えた」。この発想が、車内を「リビングルームの拡張空間」として捉えるLDK+コンセプトの出発点となった。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら