五感を刺激!「三鷹天命反転住宅」のスゴい内部 球体の部屋や砂浜の様な床。気になる間取りも

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賃貸の家賃は16万〜18万円前後。

竣工後、「住宅を見たい」と訪ねてくる人が増えたことから、2007年に見学会をスタートした。民泊も行っており、3泊4日で1人6万7000円からプランが用意されている。これらは荒川さんとギンズさんが大切にしていた「体験」の場になっている。

筆者も見学会に参加し、参加者の年齢層の広さに驚いた。各々、裸足になって歩き、球体の斜面で寝そべり、キッチンや洗面台に立って暮らしをイメージする人もいた。子どもから年配の人まで建物を楽しむ姿が見てとれた。

日常の大切さに気づかされる住宅

「楽しいとか、ここが嫌だなどの反応は、住宅で体験するからこそ感じるものです。この住宅は突拍子もない指標みたいなものです。自分が想像できなかった生活スタイルがあり、家に対する見方や、生活も変わります。日常がどれだけ大切かを気づける場であることが、三鷹天命反転住宅の楽しさのひとつなのかもしれません」(松田さん)

2025年は三鷹天命反転住宅が20周年を迎える記念の年だ。3月に三鷹市美術ギャラリーで荒川さんとギンズさんの展覧会の開催が予定されている。

2人の芸術家の構想をかたちにした「三鷹天命反転住宅」。フシギな空間に足を踏み入れると、身体の感覚や思考を意識する思いもよらない体験が待っているだろう。

【そのほかの写真を見る】「三鷹天命反転住宅」の図面と圧倒される建物内部の写真
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三鷹天命反転住宅
三鷹天命反転住宅の屋上には植物が植えられている(写真撮影:中野正貴、提供:荒川修作+マドリン・ギンズ東京事務所) © 2005 Reversible Destiny Foundation. Reproduced with permission of the Reversible Destiny Foundation.
鈴木 ゆう子 ライター

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すずき ゆうこ / Yuko Suzuki

総合雑誌編集部、住宅誌編集部などを経て、フリーランスとして活動。趣味実用、住宅、インタビューなどを手掛けている。

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