中尾ミエが実感「年を取ったからこそ派手な服」 60代は「遠慮せず、好き勝手」がちょうどいい
中尾 そういう意識をなくしてはいけないなと、最近、とみに思うようになりました。職業柄、化粧はしなきゃいけないのもあるから、洗顔などの手入れは入念にするようにしています。
それは酔っ払って帰ろうが、疲れていようが、とりあえず、ひと通りのことはします。だから寝るまでにそれなりの時間がかかりますけども、朝起きたときに、ちゃんとやることをやったんだと思えるようにしたいから。
和田 立派ですね。
中尾 自分で、「偉い、偉い」と言っています。自分の変化を見るのがとても楽しい。顔も手入れ次第でそれなりに変わるわけですよね。意識することが大事だと本当に思います。
目ひとつとっても、物を見るのにどうでもいいやと疎かにしていると、瞼が下がってくる。だから、ちゃんと目を見開いて、物をしっかり見るように心がけていると、やっぱり変わってきます。
だから、私は整形だなんだということは考えません。自力で変わっていくのが楽しみですね。時々エステに行くくらいです。
和田 腕のいいメイクに当たると、女性はすごく変われますからね。
年を取ったからこそ派手な服を着る
和田 私は50歳くらいから一時期の間、ずっとボトックスを入れていました。弛んだシワを伸ばしたりするだけで、顔がちょっと変わると気分も上がるんですよね。ですから、外見も大事だなと思うようになりました。白髪も一部分だけが白くなっていて格好悪いから染めに行きます。それをやると、やっぱり気分が上がる(笑)。男性でもそうなんだから、女性もメイクをしたり、お手入れしたりして外見が変わると気分も上がりますよね。
中尾 本当に薄化粧程度でもいいから、身なりに気をつかうといいですよ。60歳になったからといって、変に老け込んでオシャレなんか必要ないなんて思わないで、自分の気持ちを上げるためにも必要なことだと思います。
着るものもね、年を取ったらどんどん派手にすればいい。たとえば、昔はお葬式にマニキュアをしていったら、いろいろと小言を言われたりもしました。時代や風潮の変化でお葬式のやり方も変わっていきます。
喪服にしてもなぜ、黒でないといけないのでしょう。マニキュアをしているからといっても、失礼でもなんでもないでしょう。
和田 日本って本当はそんなに宗教にうるさくないから、好きに変えられるはずなんですけれどもね。