東洋経済オンラインとは
キャリア・教育 #東大式「新・教養としての数学」

居酒屋のチンチロ、実は「客も店も得」な数学的理由 現役東大生が「確率」を実際に計算してみた

5分で読める
  • 永田 耕作 現役東大生・ドラゴン桜チャンネル塾長
2/3 PAGES
3/3 PAGES

では、お店側はなぜ「Win」なのか。それは、「1杯」あたりではなく「1回の注文」あたりでの値段を考えると見えてくるのです。

居酒屋では基本的に、1回あたりに1人1杯ドリンクを注文します。「グラス交換制」という、前のドリンクを飲み終わってから次のドリンクを頼むルールを設定している居酒屋も多いです。

そのように考えると、お店側にとって重要なのは「1度のオーダーで、どれだけの売り上げが得られるか」という観点なのです。

チンチロを実施したほうが店の収益に効果的

先ほどと同じチンチロのルール、そしてドリンクの値段で、1回の注文あたりの値段を考えると以下のようになります。

0×1/6+200×1/3+800×1/2=466.66…

チンチロを行わない場合は1回の注文あたりの値段は400円となるため、チンチロを行ったほうが注文あたりの売り上げの平均値は大きくなることがわかります。つまり、お店の売り上げ的にもチンチロを実施したほうが効果的なのです。

居酒屋におけるお酒の原価率は低い傾向にあり、仮にチンチロで奇数が出て2倍量のドリンクを提供することになっても、原価はそこまで上がらないのです。売り上げ増加による利益の増加のほうが大きいと判断し、多くのお店でチンチロが導入されているのでしょう。

世の中には、このように視点を変えて考えてみると違った答えが見えてくるもの、仕組みが多く存在しています。そんな仕組みを俯瞰するために、数学は役立ちます。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

キャリア・教育

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象