《進化するノンアルコール飲料3/カクテル・梅酒》若い女性に人気、想定外の飲まれ方も

若い女性のノンアル需要を取り込んだのが、ノンアルコールカクテルだ。アサヒビールが10年9月から発売している「ダブルゼロカクテル」は、発売後すぐに人気に火がついた。11年の出荷計画はすでに2度も上方修正を行った。当初目標の100万ケース(1ケース250ミリリットル×24本で換算)から170万ケースまで販売量が伸びそうだ。

味は、ジントニックテイストでお酒特有の香りを表現したものや、シャルドネスパークリングテイストでワインをイメージしたものなど、「お酒らしさ」にこだわる。

「ジュースとの違いがわからないという消費者もいるが、ダブルゼロカクテルはジュースのような強い甘みはなく、酔ったように感じるほどお酒らしい味がするように開発した」とマーケティング部で「ダブルゼロカクテル」ブランドマネジャーの中田美緒子氏は言い切る。

「ダブルゼロカクテル」には、誕生秘話がある。通常、商品開発は市場を熟知したマーケッターが主導するが、「この商品はカクテル類の研究開発を担当する男性社員が、お酒を飲めない妻がお酒を飲んだ雰囲気を味わえる商品をこっそりと試作した」と、中田氏は明かす。これを社内で試飲したところ評判となり、商品化につながったのだ。「妻を笑顔にしたい」。ヒット商品の背景には、こんな個人的な動機があった。

購入する人の多くは、初めからビールや他のアルコールの代替品としてではなく、「ダブルゼロカクテル」をおいしくカロリーが低い新たな飲料として飲用している。実際、マーケティング側が想像もつかないような新たな場面で飲まれていることも多い。「残業中にリフレッシュしたいとき、朝にスッキリ目覚めたいとき、さらに飲み会後に水代わりに飲んでいる人もいる」(中田氏)。

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