国語デキない社会人でも書ける「魔法の文章テク」 問いと答えを整理すれば誰でも書けるように
小説に関しても同じことが言えます。ミステリー小説は作中でなんらかの事件が起こり、その事件の真相がだんだんと明らかになっていきますよね。これは、事件という「問い」があって、その答えが作中で明らかになっていくというものです。
「その事件の犯人はなぜそんなことをしたのか? どうやってその事件を引き起こしたのか? 誰がその事件の犯人なのか? 」という問いの答えが、探偵役によって明らかになります。恋愛小説では帯に「この恋の行方は?」なんて書いてあることがありますが、やっぱりこれも「問い」ですよね。
童話や文学作品であっても同じです。童話「北風と太陽」は、旅人に対して北風が強い風で強引に服を脱がせようとするも失敗し、太陽が暖かく照らすことで旅人が自分から服を脱いでくれるという作品です。
これも「相手に自分の主張を受け入れてもらうためには、どうすればいいのか?」という問いに対する答えを教えてくれるものだったと言えます。
会話やさまざまな文章の中に「問い」はある
日常会話や、評論、新聞、小説、漫画、すべての中のどこかに「質問」が存在するのです。「問い」があって、会話や文章の中に「答え」も示されています。
つまり、文章を書きたいと思ったら「問い」を考える必要があるのです。「どうやって自己紹介しよう?」と考えているうちは、文章は書けません。でも、「自己紹介をするうえで、相手が気になるであろう質問を考えてみよう」と考えると、文章が書けるようになります。
「この本について話してください」と言われても文章は書けませんが、「この本のどこが面白かったですか? それはなぜですか?」と聞かれたら答えることができるようになるはずです。「問い」を明確にすれば、文章が書けるようになるはずなのです。
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