「折りたたみケータイ」再注目の流れが日本にも? アメリカで注目を集めるシンプル携帯が上陸
しかし、この言葉が持つ自虐的なニュアンスを逆手に取って、ユーザー自身が肯定的に使っているケースが多い。スマートフォンの過剰な機能に疲れ、シンプルさを求めるユーザーにとって「ダムフォン」という言葉が、ある種のアイデンティティになっているのかもしれない。
日本に上陸した「ダムフォン」
ダムフォンブームの流れに乗った製品が日本でも登場した。アメリカの通信事業者向けに低価格な端末を提供しているオルビックが、ダムフォンの特徴を備えた「Orbic JOURNEY Pro 4G」を発売したのだ。
日本オルビックのダニー・アダモポウロス社長はこの製品の魅力をこのように語る。
「日々スマートフォンから入ってくる膨大な情報に食傷気味な方、SNSでの見ず知らずの相手からのちょっとした言葉に傷ついた方、それでも画面から目を離せなくなっている方というのは、私を含めてですが、相手の表情(かお)が見えないコミュニケーションにお疲れではないでしょうか。JOURNEY Pro 4Gはそんなユーザーに安心して手に取っていただける端末です」
「通話だけしたいお客様に、引き続き良質の通話と価格面でも差別化できる手軽さを届けたいと考えました。とはいえ、マップやウェブブラウザーは使えますし、十分な品質のカメラも備えています」
Orbic JOURNEY Pro 4Gはスマートフォンのように多機能であることを目指すのではなく、通話とショートメッセージに特化したシンプルケータイ。KaiOSという「スマートフィーチャーフォン」向けのOSを搭載し、スペックはスマートフォンの基準から見ると低めに設定されているが、KaiOSには十分となっている。CPUはQualcomm QM215(4コア、1.3GHz)、メモリは1GB、ストレージは8GBを搭載する。
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