スズキ社長、「中国の生産調整が必要に」 現状は販売実績の2倍の生産能力
[東京 26日 ロイター] - スズキ<7269.T>の鈴木俊宏社長は26日、都内で開いた新型「ソリオ」の発表会で、小型車の「ソリオ」か「スイフト」で本格的なハイブリッド車(HV)の投入を準備していることを明らかにした。また、中国経済が減速する中、中国での生産調整が必要との認識を示した。
同社は同日、簡易ハイブリッドシステムを搭載した小型ワゴン「ソリオ」(排気量1200cc)を発売した。ガソリン1リッター当たりの走行距離は27.8キロと小型ワゴンとしてトップクラスの低燃費を実現した。価格は169万5600―196万7760円。販売目標は月3500台。
同社の小型車の国内年間販売はここ数年8万台前後で推移しており、鈴木社長はソリオとこれに続く新車で10万台の目標を「早期に達成したい」と述べた。
本格的なハイブリッド車(HV)の投入に関しては、ソリオかスイフトで検討していることを明かし、「新技術に対してはいろいろトライしている段階。いろいろ準備している」と話した。具体的な投入時期については「年内に出るのかどうかは乗り越えなければならない課題がある」として明言を避けた。
一方、鈴木社長は、中国経済の先行きについて問われ、「販売実績の倍くらいの(生産)能力を持っているため、調整をしていかないといけない状況に入っているのかなと思う」と述べた。中国政府が打つ政策に関して「静観していきたい」とした上で、「市場の原理に基づいた政策を進めていただきたい」と語った。
スズキの中国での年間生産能力は約46万台で、2015年3月期(14年4月―15年3月)の販売は25万3000台にとどまっている。4―7月は前年同期比31.7%減の5万5858台だった。
(白木真紀)
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