若者が「仕事が面白くないから辞める」本当の理由 優秀な上司の「優秀さ」が時に部下を追い詰める
先の「4:仕事についていけない、仕事が進捗しない」に関しては、部下の成熟度が低い状態なのに、上司が教示的リーダーシップをとれていないことが原因となっていることがあります。
部下をこの状況にしてしまいがちな上司のタイプが「理解の早い上司」です。
理解の早い上司は、自分が指示を受ける立場であれば手取り足取り教えられなくてもわかるため、その感覚を部下にも当てはめ、「いちいち細かく教えなくてもわかるよね」と十分な指導をしないことがあります。
その結果、部下は必要な指導を受けられず、仕事についていけない、仕事が進まないという状況に陥り、「仕事が面白くない」と感じます。そしてその状況に耐えられなくなると離職します。
「名選手、名監督にあらず」という言葉がありますが、その原因はこういったところにあるわけです。
そのため、理解の早い上司ほど、自分の感覚と部下の感覚は違うことを自覚し、部下の状況に合わせた指導が必要であることを強く意識することが大切です。
こだわりの強さから部下のやり方に逐一口を挟む
一方、「5:仕事の裁量権がなく、やりたいようにやれない」については、成熟度が高い部下に対して十分な裁量を与えず、部下のやり方に逐一口を挟むといった関わりが原因となっています。
部下をこの状況にしてしまいがちな上司のタイプが「こだわりが強い上司」です。
HP制作会社から転職したY氏に前職を辞めた理由を聞くと、正にこの理由でした。
「もともと即戦力になる人が欲しいと言われて入社したんです。自分はHP制作を12年やっていたので、社長が営業して、自分が社長の取ってきたHP制作の仕事をやることになりました」
「でも社長が異常にこだわりが強い人で、ことあるごとに細かいところまで口を出してくるんです。『この色使いはおかしい』、『写真はこちらを使え』、『キャッチコピーはこれでいけ』」
「そんな状況が続いて、結局、社長に言われたことを言われたとおりにやるだけの仕事の仕方になっていきました。なので、面白くなかったですね」
「あと、言われたとおりにやるだけの仕事の仕方をしていると、自分の頭で考える力がどんどん落ちるんです。なのでこのままじゃ危険だなと思って辞めました」
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