日経平均は3日続落して1カ月超ぶりの安値 米中の株価下落に連動して売り優勢の展開
[東京 20日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続落。取引時間中で7月13日以来1カ月超ぶりの安値を付けた。米中の株価下落に連動して日本株も売り優勢の展開。後場寄り後には先物への買い戻しを主体にプラス圏に浮上する場面もあったが、先物売りが再び加速し、この日の安値圏で引けた。
東証1部の売買代金が2兆5429億円と盛り上がりに欠ける中で、先物主導での短期売買に振らされる展開となった。特にTOPIX先物主導での売りが目立ち、TOPIXの下落率は1.49%と日経平均の同0.94%を上回った。
節目である日経平均2万円に接近する場面では、公的マネーの流入や個人投資家などによる押し目買いなどへの期待感が高まりやすいとの声は多い。ただ原油価格が下げ止まらず、世界景気への警戒感が強まる中で、市場では徐々に下値を不安視する声が広がっている。
いちよしアセットマネジメント執行役員の秋野充成氏は「一定の押し目買いは見込まれるが、米利上げが接近するなかで次第に様子見に傾きやすい。参加者が少ないなかで、日経平均はじわりじわりと安値を切り下げそうだ」と述べた。
個別銘柄では、石油資源開発<1662.T>や国際石油開発帝石<1605.T>、JXホールディングス<5020.T>など原油関連株が軟調。米原油先物価格の下落を受けて売り優勢となった。
また、トヨタ<7203.T>が部品メーカーを対象とした値下げ要請を1年ぶりに再開するとの報道を受け、デンソー<6902.T>やアイシン精機<7259.T>などが売られた。
半面、ソフトバンクグループ<9984.T>が続伸した。19日、ニケシュ・アローラ副社長が約600億円に相当する同社の普通株式の買い付けを行うと発表。需給改善への期待などが支援材料となった。
東証1部騰落数は、値上がり240銘柄に対し、値下がりが1580銘柄、変わらずが70銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 20033.52 -189.11
寄り付き 20194.26
安値/高値 20033.29─20246.47
TOPIX<.TOPX>
終値 1623.88 -24.60
寄り付き 1642.27
安値/高値 1623.84─1643.36
東証出来高(万株) 211557
東証売買代金(億円) 25429.16
(杉山容俊)
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