トヨタ、天津の生産停止は3日間で済むのか

近隣の爆発事故で思わぬ余波

今年4月に開催された上海モーターショーの前夜祭。トヨタは中国国産のハイブリッドユニットを搭載した「カローラハイブリッド」(右)と「レビンハイブリッド」を初めてお披露目した。

中国・天津市の港湾地区で起きた爆発・火災事故。同市内に2拠点を(泰達工場、西青工場)構えるトヨタ自動車は日系の自動車メーカーの中でもっとも大きな打撃を受けた。

もともと、8月9日から16日までは夏季の長期休暇で生産を休止しており、17日から操業を再開する予定だった。だが、爆発現場から数キロ離れた泰達(てだ)工場は窓ガラスが割れる被害もあり、近隣の寮などに住む現地従業員50人以上が負傷。現場周辺には避難勧告が出ていることもあり、17日から3日間の生産停止を決めた。詳細は判明していないものの、工場などで保管する完成車も被害を受けたもようだ。

現地生産の5割近くを占める

一方、現場から約70キロメートル離れた西青工場に直接的な被害はなかったが、泰達工場からの部品供給が停止するため、こちらも3日間、稼働停止を余儀なくされている。自動車部品の供給体制の影響も見えておらず、両工場とも8月20日以降の操業については未定だ。

天津は中国における主力拠点で、泰達工場(敷地面積は155万平方メートル)では「クラウン」や「カローラ」を生産している。年間生産能力は、西青工場(同6万平方メートル)と合わせて約53万台。2014年の生産実績は約44万台と、中国での現地生産実績96万台の46%を占めた。

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