「原価1000円超」独自進化した"天然"かき氷の凄み 天然氷は日光から仕入れ、1杯手回し132回のこだわり
取材途中に店舗スタッフからヘルプ要請があり、森西氏も現場作業に向かった。筆者も行列に並んだ後、試食した。注文後に現金で先払いするシステムだ。
頼んだのは前から気になっていた人気メニュー「生メロン三昧」(2100円)。カウンター席とテーブル席があるが、目の前で作業が見られるカウンター席に座ることができた。
1杯につき、手回しは132回
氷からフワフワのかき氷にするにはコツがあるという。この店の手回しは1杯につき132回。注文が入るたびに手で回す作業はエンタメ性もあって人気なのだろう。
生メロン三昧はまもなく登場。前述のつがりあんメロンが上にのっていたが、高知マルセイユ赤肉メロンを使うこともある。かき氷は圧倒的な量。一緒に麦茶もつく。
食べ方はそれぞれの好みだが、途中で味を変えて楽しめる。例えば、生メロンを食べる→かき氷を氷蜜(生メロンのシロップ)で味わう→中に入った生クリームと混ぜて食べる→器に残った分をストローで飲めばメロンジュースになる、といったように。ラーメンでもおなじみの味変は近年のトレンドだが、かき氷もそうだった。
「二郎系ラーメンが好きな男性が1人で来ることも多いです。天然のかき氷と相通じるものがあるのでしょうか。ひみつ堂を“かき氷界の二郎”と呼ぶ人もおられます」(森西店主)
取材中はほとんど女性客だったが、席に座ってからの平均滞在時間は20分ぐらい。「何度か来ていて、和栗モンブランを食べたこともあります」という女性1人客もいた。
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