心と脳 認知科学入門 安西祐一郎著
脳の活動や心の働きを情報という概念を基にして総合的に理解しようとする、20世紀半ば以降盛んになった知的営みを「認知科学」という。本書は、その認知科学の専門家による入門書である。認知科学とは何か、その基礎となる考え方、歴史、現状と将来の課題が解説されている。
認知科学の世界では、脳と心を、感情や社会性、記憶、思考などさまざまな要素が相互作用しながら機能的に働く情報処理システムと見なす。与えられた情報によって、脳と心がどう変化するかを読み解くことで、人間の営みを解明しようとする。医療や教育、ネットワーク社会のコミュニケーションなど、よりよい世界作りに認知科学がどう貢献できるかも探求する。
岩波新書 903円
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