女子アナが「男性の体臭批判でクビ」の皮肉な現実 「わざわざ言う必要があるのかには慎重に」
このXポストは後に削除されたが、「男性の匂い」と性別を限定していたことで、「男性蔑視ではないか」との指摘が相次ぎ、炎上状態となった。
事態を重く見た所属事務所の「VOICE(ヴォイス)」は8月11日、前日の10日をもって、川口さんとの契約を解消したと発表。「異性の名誉を毀損する不適切な投稿行為が認められたことから、当社はアナウンス事務所として、所属契約の維持は困難と判断し、やむなく契約解除通知をするに至りました」と説明した。
同日には、ビジネス研修事業を行う「青山プロダクション」も、提携講師であった川口さんとの所属契約解消を発表している。「ハラスメント防止研修講師として複数回依頼いたしましたが本人による異性の名誉を毀損する不適切な投稿行為が認められ、契約の維持は困難と判断」したとのことだった。
契約解除を受け、川口さんも「言葉を扱う仕事をしている者として未熟でした」と謝罪しているが、「男性を蔑視したからには当然だ」「男女が逆であったら炎上必至なのに、なぜ許されると思ったのか」というようにSNSユーザーからのバッシングは絶えない。ではなぜ、ここまで燃え上がっているのか。
主語を「男性」と大きくしたのが最大の問題
体臭や口臭といった人体由来のものから、香水や柔軟剤のような人工的なものまで、あらゆるニオイによって迷惑を被る「スメルハラスメント(略称スメハラ)」は、ここ数年で一気に知名度を得た。
マスク着用が前提だった数年間を終え、「鼻」が開放感を得た昨今、なおのこと嗅覚に対する意識は敏感になっている。汗っかきな筆者も、周囲を不快にさせていないか、日々気にしている。
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