勝者なきテレビ消耗戦、巨艦パナソニックもついに陥落

国内家電産業の巨艦もついに堕ちた──。パナソニックは薄型テレビ事業を大幅に縮小させる。プラズマテレビ用パネルを製造する尼崎第3工場の生産を今年度中に停止。液晶テレビ用パネルを生産していた千葉県茂原市の工場も他社への譲渡を計画中だ。

わずか2年で生産終了

これによって、プラズマパネルは尼崎第2工場、液晶パネルは姫路工場の各1拠点に集約。人員削減は1000人を超えるもようだ。パネルから完成品組み立てまで一貫生産する従来の事業モデルを見切り、今後は外部からのパネル調達も行う方向だ。

中でも、尼崎第3工場は2010年1月に稼働したばかり。世界最大の150型の超大型パネルを高速生産する最新鋭設備を備えている。が、わずか2年で役目を終える。

投資額は2100億円。工場資産の未償却部分は1000億円超残っているとみられ、大規模な減損計上が避けられない。300億円の黒字計画を立てていた12年3月期の最終損益は2期ぶりに赤字転落するのが確実だ。

多様な電機製品を手掛ける同社でも、テレビは花形事業だ。連結売上高8・7兆円(11年3月期末)のうち、テレビ関連の比率は1割強(1兆円)と、単独製品としては最も大きい。にもかかわらず、テレビ事業は08年度から赤字に悩まされてきた。

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