英ロータス「イメージ覆す」大変革の意外な中身 伝統的スポーツカーメーカーがSUVを作る意味

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SUVであっても英国なスポーティさを持つエレトレのインテリア(写真:Lotus cars)
SUVであっても英国なスポーティさを持つエレトレのインテリア(写真:Lotus Cars)

自動車市場では、中国の新興メーカーもありますし、アメリカにはテスラ、ルシード・モータース、リビアンがあります。そして、どのメーカーも、非常に優れた技術を持っています。

ただ、新興メーカーには「物語が欠けている」と、私たちは考えています。スポーツカーづくりの伝統も足りないし、極端なことをあえて言えば、プロダクトにソウル(魂)がないし、哲学もない。ロータスは伝統があり、ソウルがあるメーカーです。

過去のモデルが実証している、“すぐれたクルマづくり”という歴史があります。同時に画期的な技術も導入することで、すぐれた存在だとご理解いただけるでしょう。

—最後に日本市場での“これから”について聞かせてください。

異なったさまざまなプランをあたためています。そのために日本のためのチームを持ち、市場の研究を怠っていません。

ディーラーネットワークも、ドラマチックとは言えないまでも変わっていくでしょう。過去20年間、日本のディーラーはライトウェイトスポーツカーの販売にフォーカスしてきました。ニッチな顧客相手に、ですね。

自身がクルマ好きであることがインタビューからもよくわかった(写真:エルシーアイ株式会社)
自身がクルマ好きであることがインタビューからもよくわかった(写真:エルシーアイ株式会社)

そこにあって、たとえばエミーラは、日常的に使える実用性、コネクティビティ、広い室内空間をそなえていますし、より広い顧客を相手にできるモデルです。EVでもスポーツカースタイルでドライブできる。それは絶対に楽しい体験になります。私たちにはそれが実現できる技術がありますから。

コリン・チャプマンの時代からいまにいたるまで、ロータスの技術は連綿と続いていることがわかってもらえるはずです。

ロータスの“ソウル”に期待を持って

冒頭で、私は「ロータスと聞いて心がざわざわする人は、筋金入りの自動車ファンだろう」と書いたが、これからのロータスは、もっと多くの人の心をざわつかせる存在になるのかもしれない。

ニッチな英国のスポーツカーメーカーとして培ってきた伝統と哲学、それと彼らがいうソウルを大切にしつつ、新興BEVメーカーとも戦っていく。たしかに、エレトレの登場には驚かされたが、それが“ロータスのいま”なのだ。

【写真】いまラインナップされるロータスの先鋭的なデザイン(37枚)
小川 フミオ モータージャーナリスト

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おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

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