英ロータス「イメージ覆す」大変革の意外な中身 伝統的スポーツカーメーカーがSUVを作る意味
時間をかけて“いいバランス”、つまりICE(エンジン車)とBEVの理想的なミックスが生まれるようにしていきたいと考えています。短兵急にことを進めるのではなく、日本市場とは、じっくりと着実に取り組んでいくことが求められています。
—いまのロータスの組織構成を教えてください。
グループ・ロータスという会社があります。そこが、私が所属するロータス・テクノロジーの持株会社です。役員も同じです。ロータス・テクノロジーの下には、多くの異なった会社があります。多すぎてここではすべて言えないぐらいです。
コマーシャルの責任はロータス・テクノロジーにありますし、すべての製品の販売の責任を持っています。EVのためのエンジニアリングやマニュファクチャリングのファンクションを持っています。
自動運転を担当するロータス・ロボティクスもあります。この部門は今後、テクノロジーを外部に販売していくことを狙っています。ライフスタイルとデザイン、それに設計といった部門もロータス・テクノロジーの下に置いています。
グループ・ロータスとロータス・テクノロジーとの大きな違いは、前者は株式非公開で、後者は2024年2月23日にアメリカのナスダックに上場していることです。この2つの会社の関係をたとえるなら、兄姉みたいなものですね。
テスラ、ルシード、リビアン…新興勢力との戦い
—BEVの新興メーカーも増えていますが、ロータスに勝機はありますか。
たとえばエレトレは、写真で見ただけではフルサイズのSUVです。それを私たちが作ったことで、多くの人たちに衝撃を与えたことは理解しています。
しかし、エレトレを運転してもらえば、スポーツカーメーカーが作ったSUVだと理解していただけるでしょう。デザインの意味や、テクノロジーの真価を感じていただけるはずです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら