駅看板の文字「明朝体」「手書き寄り」が静かに流行 公共サインの「書体」も時代と共に変化している

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「な」の文字に注目

では、異なる時代にデザインされたこれら3つの書体を比較してみましょう。

上から、ゴナ、ヒラギノ角ゴシック、たづがね角ゴシック(画像:筆者提供)

上図の中で、特にひらがなの「な」に注目してみてください。

1970年代に発売されたゴナは、筆画の水平線がしっかり強調されており、機械的なニュアンスを含んでいます。そして、1990年代のヒラギノ角ゴシックは、それよりもやわらかな印象となりました。2010年代のたづがね角ゴシックでは、より手書きに近いデザインが採用されています。

最近の世の中の流れとして、親しみやすさや柔らかさを感じられるものが好まれる傾向が見られますが、書体のトレンドも例外ではありません。

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