駅看板の文字「明朝体」「手書き寄り」が静かに流行 公共サインの「書体」も時代と共に変化している

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② ヒラギノ角ゴシック

次に、公共サインによく使われるものとして、1993年に登場したヒラギノ角ゴシックが挙げられます。ヒラギノ角ゴシックはApple社製品の標準フォントであり、Apple社のデバイスでこの記事を表示されている方は、今この瞬間にヒラギノ角ゴシックを目にしているということになります。

また、高速道路の標識にも使用されており、最近では、新宿駅の再開発に伴いリニューアルされたサインにも採用されました。

新宿駅構内のサイン(写真:筆者撮影)
③ たづがね角ゴシック

そして最近、公共サインに採用され始めている書体のひとつが、2017年に筆者が所属するMonotypeが発売した「たづがね角ゴシック」です。渋谷区のサイン計画で導入されるなど、採用が広がっています。

この書体は英文字の部分に、読みやすさに定評のあるNeue Frutiger(ノイエ・フルティガー)という書体が搭載されています。この土地で暮らす私たちだけではなく、海外から来日される方からも読みやすく機能する書体として選択されたことがわかります。

渋谷区のサイン計画で使用されるたづがね角ゴシック(写真:筆者撮影)
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