【産業天気図・石油】原油高騰で在庫評価益発生だが「真水の利益」は低調。値上げに全力

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石油元売り各社は、原油高騰に伴う在庫評価益で、今2007年3月期の業績予想をそろって増額修正した。原油価格高騰に伴う原油・ガス開発部門の利益拡大や、アジア向け輸出で市況が堅調な石油化学製品(合繊、合成樹脂原料)にも支えられている。
 企業会計上の利益は一見好調。だが、石油元売り各社の本業である石油精製・販売の利益は、在庫評価益を除くと、原油高の価格転嫁が遅れ、「真水の利益は低調」(新日本石油<5001.東証>)。株価は原油高騰と企業会計上の利益を好感して動いているものの、元売り各社の危機感は強い。たとえば12月決算の東燃ゼネラル(エクソンモービル系)<5012.東証>は、原油高騰をいち早くコストに反映させる会計方式を採用していることもあり、当初の計画を減額修正した。
 このためリーダーの新日本石油などは、7月から特約店向け卸売り価格を強力に上げ、価格転嫁を図っている。この勢いが続けば、石油製品のマージンも改善され、今期営業利益にも好影響を与えそうだ。原油価格が安定に向かえば価格転嫁が追い付き、景況は改善に向かおう。
【内田通夫記者】


(株)東洋経済新報社 会社四季報速報プラス編集部

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