アップル最新決算をグラフで読み解く--その強さの源泉はどこに
アップルが18日(米東部時間)に発表した2011年9月期の第4四半期(7~9月期)決算。その最新決算を4つのグラフで読み解いてみよう。
開示された今四半期の売り上げは282億7000万ドル、純益は66億2300万ドル。4~6月期と比べれば成長カーブは寝てしまったように見えるが、昨年7~9月と比べれば売り上げが39.0%増、純益が53.7%。驚異的な成長を維持していると言っていい。
にもかかわらず株価は急落した。多くの投資家が時間外取引で売り進んだため、決算発表と同時に、株価は最初の20分ほどで一気に7%も値下がりしたのだ。
この理由は、ひとえに「iPhoneの販売台数がアナリストの事前見通しよりも少なかったから」だ。一方でMacは事前見通しよりも好調だったのだが、もはや熱視線が注がれているのは、iPhoneだけなのだ。
米国では、多くのアナリストがアップルの主要製品について、事前想定を明らかにしている。その平均値を取ると、iPhoneの出荷台数については、およそ2000万台という線でコンセンサスがあったようだ。しかし、実績は1707万台。この乖離が失望売りにつながった。
一方、Macは事前のコンセンサスが450万台前後だったのに対し、489万台と好調。iPadについては、ほぼコンセンサスの線で落ち着いた。