フワちゃん「やす子へ公開暴言」が示す根深い問題 単なる誤爆では済まず、イメージに甚大な影響か

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そこで生じてしまうのが、誤爆のリスクだ。ユーザー情報を切り替え忘れて、つい表のアカウントから「裏のテンション」で投稿してしまえば、表向きのイメージとのギャップに驚くファンも多いだろう。その差が大きければ大きいほど、好感度の変動につながる。

誤爆が好感度アップにつながったまれなケースも

やさしい誤爆も、ないことはない。例えば2016年には、お笑いコンビ「阿佐ヶ谷姉妹」の姉を担当している渡辺江里子さんが、「カラオケ終わってヨーカドーにいます。今うちにトマトありましたっけ?」と投稿。相方で妹担当・木村美穂さんへのLINEを、X(当時のツイッター)に誤爆したもので、「何を寝ぼけたか、全世界に聞いてしまいました」と謝罪するも、日頃からのキャラクターもあって、ユーザーはホンワカした気分になった。誤爆がかえって好感度アップにつながった事例だが、こんなケースはほとんどない。

これまでも芸能人の「誤爆疑惑」は、人気アイドルグループのメンバーや、人気声優など、数多く浮上した。中には「アカウントが乗っ取られた」「本人ではなくスタッフの操作ミスだ」などとアナウンスされることもあり、その説明が正しい場合がほとんどなのだろうが、どれだけ事実と反していても、一度浮かんだ疑念は、なかなか拭えるものではない。

なおフワちゃんサイドは今回、報道各社の取材に対して、「投稿時点では、既に凍結されていたアカウントを除き、Xの別のアカウントはございません」とコメントしているという。

それはそれで、SNS上では「凍結された裏垢があるのか」といった新たな疑惑を呼んでいるのだが、みずからの発言だと認めた点については、評価に値すると言えるだろう。それでもなお、批判的な声が絶えないのは、これまで潜在的に「フワちゃんに対する違和感」を持っていた視聴者が多かったからではないか。

目をひく濃い蛍光色の服装に身を包み、自由奔放に駆け回る。大手事務所の所属歴はあるもののフリーランスで活動し、時に「失礼」と言われるまでの物おじせぬ発言で、芸能界にはびこっていた「予定調和」を打ち破る。本籍は芸人にありながらも、YouTuberに軸足を置いたスタイルに、新たなエンタメの形を見ていた人もいるだろう。

次ページ「違和感の正体」
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事