フワちゃん「やす子へ公開暴言」が示す根深い問題 単なる誤爆では済まず、イメージに甚大な影響か

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この影響で、5日深夜(6日早朝)に放送予定だった「フワちゃんのオールナイトニッポン0」(ニッポン放送)は放送休止となった。番組公式Xでは、その理由を「昨日SNSにてパーソナリティによる不適切な投稿が確認できたため」としている。この公式ポストを引用する形で、フワちゃん自身も「私自身の投稿で、ご本人はもちろん、投稿を見た方々を深く傷付けてしまったことを心から後悔しています」などと、再度謝罪した。

フワちゃん
フワちゃんの“暴言”の後にやす子さんが「とっても悲しい」と投稿。すぐに謝罪のポストをしたフワちゃん(画像:本人の公式Xより)

度重なる謝罪を経てもなお、フワちゃんへの批判は絶えない。とくに生死へ言及したことに対するバッシングが強く、「陰湿すぎる」「いじめっ子を思わせる」といった感想が、SNS上には多数投稿されている。

「誤爆」と「失言」はネット炎上の2大要因

なぜフワちゃんが、この投稿に至ったのかは、いまのところ不明だ。しかしネット上では、「裏垢と誤爆した」可能性が指摘されている。裏垢(うらあか)とは、表に出すものとは別の「裏アカウント」を意味する。そして、裏垢に投稿しようとした文面を、個人が特定できるアカウントで投稿してしまうことを「誤爆」と呼ぶ。

ネットメディア編集者として、これまで10年以上、SNSの動向を見てきた筆者からすると、「誤爆」と「失言」はネット炎上の2大要因と言ってもいい。そして両者を比べてみると、誤爆のほうがダメージは大きくなる傾向がある。

より燃えさかる理由には、投稿者側のマインドがある。裏垢はグチを吐き出すなど、日頃からの不平不満を投稿する目的で運用されていることが多々ある。プライベート空間と位置づけるため、フォロワー以外に見られないように非公開設定にする(こうしたアカウントを「鍵垢」と呼ぶ)ことが多い。

表からは見えない状態で投稿することにより、「普段のイメージとは、ひも付かないだろう」と考えて、より自由に投稿ができる。その反対に、危機意識が欠ける温床にもなり得る。実際に「まだバレていない著名人の裏垢」を拝見したことはないが、表では到底話せないような内容が書かれていても不思議ではない。フォロワーを一部の友人のみに絞れば、単なるひとり言ではなく、友人に向けた「陰口」にもできる。

次ページ一度浮かんだ疑念は、なかなか拭えない
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