東日本大震災で日本企業の“クラウド化”が加速、ビジネス市場に食い込むグーグル

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 戸田建設の場合、コストメリットはさほどないと言うが、「ともかくデータセンターが日本国内にないこと」(海保幸正・戸田建設管理本部情報システム部長)、1データが1カ所でなく分解・分散して格納されている点を重視した。
 
 また、設計図面のやり取りが頻繁にあるため、メールやドキュメントの対応容量が大きいことも重要だ。営業部隊を中心に、スマートフォンやタブレットPCとの連携、分厚い図面が必要な現場管理での活用も検討しているところだ。

クラウドサービスのメリットは、アプリケーションソフトのアップグレードや、セキュリティパッチなどのメンテナンスが不要なこと。標準のアプリケーションを利用するかぎりは、すべて契約料金の範囲内だ。オリジナルのアプリケーションを作成して利用したい場合は、別途Appエンジンのサービスを使えばいい。

ただし、限界もある。低コストである代わりに、ほとんどの仕様が標準化されているため、文書の様式などは業務のほうをシステムに合わせる必要がある。マイクロソフトの「アウトルック」など、既存のメールシステムとは使い勝手が違うため、慣れるのに時間も必要だ。

Googleは、いまソーシャルメディア「Googleプラス」の試験提供や、Google ChromeをベースとしたクロームOSを使ったタブレットPC「クロームブック」を発売するなど、次々に新しいサービスを提供している。一見、散発的な多角化にも見えるが、目指すところは「100%Web」(藤井彰人グーグル・エンタープライズ部門シニアプロダクトマネジャー)。PCであれ、スマートフォンであれ、Webブラウザさえあればどこでも同じように使えること。世界中に複数あるデータセンターが、そのサービスを支えている。
(小長 洋子 =東洋経済オンライン)

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