(第18回)ガラパゴス化か、さもなくば敗退か

✎ 1〜 ✎ 83 ✎ 84 ✎ 85 ✎ 最新
拡大
縮小

この状況は、グラフに示すようにPCの輸入と国内生産をみると明らかだ。電子計算機の輸入が、90年代中ごろから急激に増えている。他方で、国内生産は90年代の初めまでは急速に増加していたが、90年代の前半には落ち込んだ。その後、ITブームの影響で一時増えたが、90年末からは停滞している。

これは技術進歩が標準化をもたらし、「日本の独自仕様」が成立しなくなったからである。そうなれば、利用者の囲い込みは不可能になる。標準化とオープン化が進めば、機能や性能による差別化は不可能になり、競争は低価格化競争になる。こうして、PCのコモディティー化が一気に進んだ。そして国内のPCメーカーは敗退したのである。

なぜ競争はハードでなくソフトで起こるか

PCでかつて起こったことと、携帯電話でいま起こっていることは、本質的に同じ構造である。

関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT