「悪しき"昭和の組織文化"」は"職場を殺す"大問題 「古い価値観」を引きずったままの経営陣では…

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日本における伝統的大企業の多くは、「年功序列」「終身雇用」「企業別組合」といういわゆる「三種の神器」をベースにした「日本的経営」によって高度成長期に発展し、企業としての基盤を固めた。

同質性、画一性が色濃く出た集団主義的、全体主義的組織マネジメントの下で、社員たちは懸命に働いた。少なくとも昭和の時代まではそれが機能した。

しかし、時代が変わり、組織マネジメントの考え方や方法論は大きく変わっている。

「社員にやる気があるのは当たり前」「社員は一所懸命働くのが当然」「社員は上司に従順」「社員は不正などしない」とする旧来の考え方は、通用しないばかりか、組織を劣化させ、会社の競争力を根っこから削いでしまう原因にもなりかねない。

従業員が意欲を持って働くことができる環境が整えられていなければ、現場力が高まるはずもない。

従業員の意欲喪失の大きな理由のひとつになっているのが「前近代的な組織カルチャーの放置」である。

「古い価値観を引きずったまま」の経営陣

日本企業の多くは、「昭和」という時代を引きずったままの古い共同体意識がそのまま残っている

集団主義的、全体主義的な感覚が色濃く残り、同質性、画一性が尊ばれる前近代的な共同体の古いしきたりや窮屈さに、若い世代は辟易としている。

従業員たちは共同体そのものを嫌っているわけではない。訳のわからない旧態依然とした封建的な「村」意識が彼らには到底理解できないのだ。

古い価値観を引きずったままの「旧来の共同体」は、そのまま滅びる運命にある。

現場力にとって「組織カルチャー」は決定的に重要である。にもかかわらず、日本企業の経営者はあまりにも無関心、無頓着だった。

昭和時代を引きずったままの「組織カルチャー」が温存され、時代に合わなくなっているにもかかわらず、抜本的な手を打たず放置してきたのだ。

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