アフリカ「巨大鉄鉱山」開発、最大の懸案をクリア 中国企業連合やリオティントが投資分担に合意

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シマンドゥ鉱山は4つの鉱区に分かれており、南部の第3鉱区と第4鉱区の採掘権をシムファーが持つ。コンソーシアムの出資構成はリオティントが約45%、宝武鋼鉄集団、中国鋁業集団(チャイナルコ)、中国鉄建、中国港湾建設からなる中国企業連合が約40%、ギニア政府が15%だ。

シマンドゥ鉱山は未開発の鉄鉱山としては世界最大級の規模を持ち、グローバル市場を一変させる可能性を秘める(写真はWCSのウェブサイトより)

一方、北部の第1鉱区と第2鉱区の採掘権はWCSが85%、ギニア政府が15%を保有する。WCSの出資構成は、シンガポールのウィニング・インターナショナルと中国の中国宏橋集団が主導する企業連合が51%、宝武鋼鉄集団が49%となっている。

2025年の生産開始目指す

シムファーは、シマンドゥ・プロジェクトへの総投資額を約116億ドル(約1兆8400億円)と見積もっており、そのうちインフラ建設投資が約65億ドル(約1兆300億円)を占める。

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

WCSの投資額も同規模だと仮定すると、鉱山開発とインフラ建設の全体投資額は200億ドル(約3兆1700億円)を超え、その半分以上がインフラ建設に投じられる格好だ。

リオティントは、(同社が主導する)南部の第3鉱区と第4鉱区での生産を2025年に開始し、2年半以内に年間生産能力を6000万トンに引き上げる目標を掲げている。これにWCSの生産分を加えると、シマンドゥ鉱山の産出量は2027~2028年には年間1億2000万トンに達する可能性がある。

(財新記者:羅国平)
※原文の配信は7月17日

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