韓国バーガー「マムズタッチ」渋谷店の"秘策" ドンジョンCEO「コスパが重要な消費トレンド」

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サクッとした食感のあとに、できたてで熱々のやわらかい肉が肉汁とともに口の中にほどけてくる。チキンはプレーンに見えるのだが、実はしっかり辛く、かむほどに辛味が舌をピリピリと刺激する。それをピクルスの甘酢味、マヨネーズベースのソースが和らげてくれている。

サイバーガー(520円)。サンドされているのは「骨なしフライドチキン」と同じチキンだが、バンズや野菜、ソース、ピクルスなどと合わせるとまた違った味わいを楽しめる(撮影:尾形文繁)

チキンのバーガーはKFC以外にも各チェーンでそろえているが、サイバーガーはその中でもエキゾチックで個性的。一度食べたらクセになり、「あの味が食べたい」と思い出すような味といえるだろう。

メニューの人気ランキングは、1位がチーズサイバーガー。2位がサイバーガー、3位が渋谷店でのみ販売している本格プルコギバーガーとのこと。また新商品のハニーガーリックサイバーガーも追い上げている。

本格プルコギバーガーは、日本消費者にもっとも人気のあるテリヤキソースと、こちらも韓国料理の中で日本の消費者に好まれるプルコギをアレンジして開発したものだそうだ。

「骨なしフライドチキン」(4ピース850円)、「骨なしヤンニョムチキン」(4ピース900円)、「骨なしニンニク醤油チキン」(4ピース900円)のうち、人気があるのはヤンニョムチキンで、フライドチキンとニンニク醤油は同じ程度。ニンニク醤油もファストフードとしては珍しいほどニンニクがきいており、アルコールに合いそうな大人好みの味(撮影:尾形文繁)

渋谷店オープン以降の客層としては、20〜30代が全体の57%。10代、40代がそれぞれ17%を占める。女性が75%と、女性率が高い。日本の飲食チェーンの客層は男性率が高いところが多いので、ユニークな結果といえるだろう。

韓国では1430店舗とトップ

マムズタッチは1430店舗と韓国では店舗数トップのチキンバーガーチェーン。海外ではほかにタイ(6店舗)、モンゴル(6店舗)、アメリカ(1店舗)に出店。海外市場ではマスターフランチャイズ形態で進出するのが同チェーンのやり方だが、日本1号店となる渋谷店に関しては、現在のところ日本法人による直営で運営している。

今回のオープンに先立ち、2023年10月に3週間のポップアップストアを展開、3万3000人を集客した。韓流ブーム、アジアグルメ人気を背景に、この韓国のチェーンを歓迎する声が高まったようだ。

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