韓国バーガー「マムズタッチ」渋谷店の"秘策" ドンジョンCEO「コスパが重要な消費トレンド」

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渋谷店の客入りも6月半ば時点でやや安定してきたところであり、勢いをつける意味で、メニューバリエーションを増やしていく予定だという。

2024年末までに毎月新商品を発売する。例えば、チーズボール、チョコボールなどのスナックや、バーガーも最大で4種類新たに発売する。

渋谷店のみの限定商品、本格プルコギバーガー550円(撮影:尾形文繁)

確かに今回バーガーやチキンを試食してみて、ボリューム感が日本人の好みに合うかと感じたところがあった。もう少し低価格で量も少ないバーガーや、ティータイムにつまめるメニューが増えれば、お腹具合に合わせていろいろな時間帯に利用しやすくなりそうだ。

10年以内に1000店舗展開を目指す

以上のように、マムズタッチは高コストパフォーマンス、スピード提供の2つを柱に日本市場の攻略にかかり、渋谷店をベースキャンプにK-バーガーの代表ブランドとしての地位を確立したいという。マスターフランチャイズ契約あるいは合弁会社形態により、10年以内に1000店舗展開を目指す。

グローバルへの展望としては、年内にタイは12号店、モンゴルは10号店まで増やす予定。ラオスには3店のオープンを予定している。

アメリカについても、現在出店している1店舗は創業者によるマスターフランチャイズの名残であり、契約が切れる2025年以降に、新たな進出を考えたいとする。

まずは日本市場での足がかりを確保したマムズタッチ。各社しのぎを削るバーガー戦線における今後の勝負は、メニュー戦略がポイントになりそうだ。個人的には、日本のチェーンでは当たり前に行われている、期間限定商品をどう使っていくかに注目したい。

マムズタッチカンパニー代表取締役CEOキム・ドンジョン氏(撮影:尾形文繁)
圓岡 志麻 フリーライター

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まるおか しま / Shima Maruoka

1996年東京都立大学人文学部史学科を卒業。トラック・物流業界誌出版社での記者5年を経てフリーに。得意分野は健康・美容、人物、企業取材など。最近では食関連の仕事が増える一方、世の多くの女性と共通の課題に立ち向かっては挫折する日々。contact:linkedin Shima Maruoka

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