東京メトロ東西線一部運休「代行バス」輸送の裏側 14バス事業者が集結、見慣れぬ京急バスも登場

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まず、東京メトロ・広報部広報課に代行輸送について尋ねてみた。

――ジェイアールバス関東には、どのように台数・車両のタイプ・事業者等の依頼をしたのか?

ジェイアールバス関東、工事運休エリアの路線バスを運行する東京都交通局等へは、工事運休の2年ほど前から相談した。当社はバス輸送に関する知見が乏しいことから、詳細に関してはジェイアールバス関東と打ち合わせを重ねたうえで、依頼した。

――待機場所に深川運動場を選んだ理由は駅から近く、広大なエリアだから?

地域の方々および関係会社に極力ご迷惑をおかけしないよう、近隣の自社敷地を活用した。

――西葛西駅のロータリーに乗り入れをしなかった理由は既存のバス路線への配慮のためか?

西葛西駅前のロータリーについても列車代行バス発着の候補として検討したが、通常のバス運行の妨げとなってしまうことから、影響の少ない場所を選定した。

交差点の角ごとに案内スタッフを配置

――バス乗り場と、駅を結ぶルートでの人員配置はどうやって行ったか。どのような人の協力があったか?

自治体、警察にもアドバイスをいただきながら、列車代行バスをご利用されるお客様が、安全にバス停と駅の間を移動できるように、交差点の角ごとに案内スタッフを配置した。

――利用者からの反応は?

今回の工事運休については、駅等のポスター、テレビCM、駅でのティッシュ配布等で積極的な事前周知を行い、その結果多くのお客様に認知していただき、他鉄道路線を使ったう回乗車にご協力いただいた。列車代行バス運行を行った経路についても、近隣にお住まい・お勤めの方等のご協力により、大きな混乱やトラブルなく終えることができたことを重ねて感謝申し上げたい。

――今回の輸送計画で苦労された点や、今後の課題など。

代行バスについては可能な限り多くのお客様にご利用いただけるように準備してきたが、 鉄道と比較すると、バスではどうしてもご利用可能な人数に限りがあることから、積極的にはご案内できず、多くのお客様に他鉄道等で迂回いただくようお願いさせていただいたことが、心苦しい限りだった。ご利用のお客様への影響を最小化できるよう、その時の状況を見据えながら今後の輸送計画を立てていきたい。

東京メトロ東西線05系(筆者撮影)
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