東京メトロ東西線一部運休「代行バス」輸送の裏側 14バス事業者が集結、見慣れぬ京急バスも登場
東京メトロでは、運休区間を経由する場合はほかの鉄道への振替輸送を利用するように促していたが、実際のところ相当大回りすることになるので、運休となる東陽町―南砂町―西葛西間に列車代行バスの運行も行った。
東西線の混雑は全国的にも有名で、通常の代行としてのバスのキャパではオーバーしてしまうことは明らかであった。筆者が、当日現地取材でとても驚いた光景がある。それは、頻繁に発着を行う代行バスの姿だ。
しかも、さまざまなバス事業者が代行輸送に加担していた。都営バス、京成バス、東武バス、さらに東西線の沿線では見ることのないバスも加わっていた。南砂町駅のバスロータリーでは、普段そこにいるはずのない京急バスと国際興業バスが並ぶという不思議な光景を目の当たりにした。
色とりどりのバスが運行
代行輸送で運行したバス事業者は、確認しただけでも10社局ほどにものぼり、色とりどりのバスが東西線運休区間を代行した。
乗車の際には、スタッフが同区間を経由する乗車券(定期券)を確認し、そのまま乗車する。ある程度席が埋まると、発車していくという体制で運行を行っていた。
車両のダッシュボード付近は、号車番号と思われる札が掲げられ、100番単位が表示されていたことから、かなりの台数が関わっていたと感じた。
ホットな話題としては区間列車の運転でスタフ閉塞(1つの駅間で1つのみの通票を使用し、その通票を持っていない列車は出発しないと定めることにより閉塞を実現する方式)がよく取りあげられていたが、この代行バスの輸送もどのように行っていたのか気になるところだ。
そこで東京メトロとバス代行輸送の幹事役を務めたジェイアールバス関東に話を聞いた。
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