ゲレンデキラーなるか?635馬力のSUV「オクタ」 究極のランドローバー「ディフェンダー」上陸

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シートの表皮素材には、レザーより30%軽量の「ウルトラファブリクス」も選択可能。色は、落ち着いたトーンであるものの、数色の組合せなどで、他にない雰囲気をうまく作り出している。

今回、千葉で体験させてもらったのは、「ボディ&ソウルシート」なる新開発のドライバーズシート。「音楽を聴くと同時に体験できる」とうたわれる機能をもっており、開発は同種のシートやVRゴーグルなどを開発するサブパック(SUBPAC)社と、コベントリー大学の協力を得て進められたそうだ。

ボディ&ソウルシートはシート内にアクチュエーターがあって臨場感ある音楽を楽しめる(写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン)
ボディ&ソウルシートはシート内にアクチュエーターがあって臨場感ある音楽を楽しめる(写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン)

「私たちはいま“ハウス・オブ・ブランズ”として、ジャガー・ランドローバーを新しくしています。たとえば、レンジローバーとディフェンダーは独立したブランドだし、ディスカバリーも同様です。ディフェンダーの中に、これからサブブランドを作っていくことも考えています」

前出のマネージングディレクター、マーク・キャメロン氏の言葉だ。では、今回のディフェンダー・オクタが、たとえば、メルセデスのAMGやロールス・ロイスのブラックバッジにあたる上級モデルになるのだろうか。そう尋ねると、答えはNOだという。

レンジローバーやディスカバリーとは異なる方向でディフェンダーを育てていくようだ(写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン)
レンジローバーやディスカバリーとは異なる方向でディフェンダーを育てていくようだ(写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン)

「オクタは、あくまでも現行ラインナップに加わったパワフル版です。ディフェンダーのラインナップ強化は、これからお見せしていきます。上級ブランドが出るかもしれませんし、バッテリー駆動のディフェンダーは、いまのラインナップと併存する新しいファミリーとして登場するでしょう」

導入台数は合計220台。革命を起こせるか?

ディフェンダー・オクタの日本導入は、220台となるそうだ。内訳は、ディフェンダー・オクタが、130台。専用色とチョップドカーボンファイバーのディテールをそなえた、生産初年度のみの設定となるディフェンダー・オクタ・エディション ワンが90台。

エディション ワンは専用インテリアや20インチ鍛造アルミホイールなどを装備する(写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン)
エディション ワンは専用インテリアや20インチ鍛造アルミホイールなどを装備する(写真:ジャガー・ランドローバー・ジャパン)

予定価格は、ディフェンダー・オクタが2037万円で、ディフェンダー・オクタ・エディションワンが、2224万円と発表されている。

導入依頼、メルセデス・ベンツ「Gクラス」に匹敵する強烈な存在感を見せているディフェンダーシリーズ。そこに、「メルセデスAMG G63」を超えるパフォーマンスを持つとなれば、ディフェンダー・オクタはこの市場に革命を起こす1台となるかもしれない。

【写真】次元を超えたオフロードカー「オクタ」の姿を見る
小川 フミオ モータージャーナリスト

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おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

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