スズキが独フォルクスワーゲンへ提携解消申し入れ--鈴木修会長の会見内容を全文掲載


--そもそもVWとの提携という経営判断がミスだったのではないか。

鈴木会長 VWとの提携を決めたのは、最高決定者である私の責任。その意味ではすべての責任は私にあり、今後どうやってカバーしていくのかが責任の取り方だ。私は幸いにして健康には恵まれているし、4人の副社長は元気でやっている。

技術的に軽や小型車をやっていく方針に変わりはない。ガソリンエンジンは、他社が話題をにぎわしている、うちもそろそろやっていけると見通しを立てている。

海外については、アジアのインドやタイ、インドネシアに工場を造り、小さな自動車をやっていく。VWは小さな車種もあるが、大型車が主力で研究対象が違っているのが事実。われわれは小さな車種に限定して環境技術をやっていく。ディーゼルの生産技術、性能アップ技術は身についてきた。インドで1300ccのディーゼルエンジンが昨年は19.7万台売れた。今年も30万台は売れるだろう。

一方で、どのように新しい方向とはいえないが、エコカーを中心とした開発を推進する。ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車をどうやっていくか。亀の歩みかもしれないが、何とかほどほどにやっていけるだろうと自信を持っている。エコカーについては、今後加速しながら独自路線を取る。

--スズキは米ゼネラル・モーターズ、VWと提携を繰り返してきた。今後、再び提携関係を結ぶに当たって、何か条件はあるのか。

鈴木会長 今のところ提携に必要な条件というのは思い当たらない。今回の一件で、資本提携に懲りたのも事実。提携というのは技術、資本、開発だけでなく、人間と人間のハートのつながりがだいじだ。契約書にいくら条件を書きつづっても、心と心がつながらないと提携はうまくいかない。人間どうし理性的に話をすれば通じ合えると思っているが、性格や相性といった問題もある “より”大人の感覚や考え方でつきあっていくことが必要だとつくづく感じた。

(松浦 大 撮影:梅谷 秀司 =東洋経済オンライン)

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