スマホ非対応サイト「死亡宣告」の衝撃度 グーグル「モバイルゲドン」の影響とは?
アドビシステムズは7月15日、2015年第2四半期版のデジタルマーケティングレポート「Adobe Digital Index」を発表した。ソーシャルメディアとデジタル広告に関するマーケティングのレポートからは、グローバル市場におけるオンラインでの消費者の動向や、マーケティングの傾向を読み取ることができる。
同レポートは四半期に1度発表されており、アドビのデジタルマーケティング統合環境「Adobe Marketing Cloud」によって分析されたデータを元にしている。このソフトウエアを企業が導入すれば、自社のデジタルマーケティングをより精密に設計し、効果の測定を行うことができる。
アドビはデジタルとデザインのトップランナーだ。デスクトップパブリッシング(DTP)の世界で、PhotoshopやIllustratorといった業界標準となるソフトウエアを開発してきた。マクロメディアの買収により、ウェブ、デジタル、インタラクティブ分野での標準的なソフトウエアであるDreamweaverやFlashなどを傘下に収め、プリントとウェブのクリエイティブを統合している。
デザインはどれくらい売り上げに貢献するのか
プリントとウェブの決定的な違いは、ユーザーの行動や反応をリアルタイムの「ログ」として記録できることだ。この「行動」や「反応」には、コンテンツを見ることだけでなく、どれだけの人がオンラインで商品の購入を行ったのかも読み取ることができる。
つまり、デザインやコンテンツが、どれだけ売り上げに貢献するのかを、分析することができ、最適化を行うことができるようになる。デザインという側面のクリエイティブツールを提供してきたアドビが、より有効なデザインを行うための分析ツールに投資することは、自然な流れともいえる。
2009年に買収したOmnituneと、その他の買収企業(Day Software、Demdex、Efficient Frontier Technology、Neolaneなど)によって強化されてきたデジタルマーケティング部門で、Adobe Marketing Cloud製品群を構築している。これらのツール群の有効性をアピールするレポートでもある。
デジタルマーケティングの昨今について、このレポートから読み解いていこう。
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