中国の新興企業はコマツ以上にはなれない--コマツ社長 野路國夫

中国の新興企業はコマツ以上にはなれない--コマツ社長 野路國夫

新興メーカーの台頭、業界ガリバーの反転攻勢。コマツは急変する中国市場でどう戦うのか。野路國夫社長に聞いた。

──三一重工が台頭してきた。

脅威とも言えますが、そうでもないとも言えます。三一は中国市場ではそうとうの地位を築くでしょう。しかし基幹部品を外部から調達しているかぎりは、コマツ以上にはなれないでしょう。基幹部品を開発生産できる企業だけが、技術革新やコスト競争力向上ができるのです。そしてコマツが基幹部品を作れるのは、何十社ものすばらしい協力企業がいるから。こういう企業集積があるのは、世界でも日独ぐらいです。

韓国勢は20年も前に建機市場に参入しましたが、大した脅威にはなりませんでした。基幹部品を自分で生産できなかったのが最大の要因です。ですから、三一も自力で基幹部品を開発できなければ、韓国勢と同じ道をたどるでしょう。今後5~10年の動き次第です。ただ安心してはダメ。社内では「一歩も二歩も前へ行け」と言っています。先々を見据えた開発をしろと。燃費効率や視界性がよくなるものだけではなく、ITを駆使したコムトラックスのように、ビジネスモデルを変えられる技術や商品を作れということです。

シェア目標は意味がない 重要なのは販売価格

──トップの座は死守したい?

僕がシェアや売上高目標について何か言うことはありません。そんな数字は外部環境で簡単に変わるから、計画を立てても意味がない。ただ、あるべき販売価格はきっちり言います。その意味では中国の価格はまだ理想的じゃない。これだけの円高なら、もっともっと上げなければ。どんな製品でも、トップブランドはいちばん価格が高いものです。 

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