「最高益の会社」の株価が上がらない当然の理由 相場に影響を与えるのは過去のデータではない
株式投資で「5万円から1億円を作る」ことはじゅうぶんに可能――。そう語るのは、35年以上に及ぶ投資歴を持ち、投資関連の著書が累計140万部を超える安恒理氏。株式投資で失敗しないための適切な「売り時」の判断基準について、同氏が具体的な例をもとに解説します。
※本稿は、安恒氏の著書『5万円からはじめる! 1億円を作る株式投資』から、一部を抜粋・編集してお届けします。
「最高益」のニュースで株価が下落する理由
昔の話ですが、こんなシーンがありました。私の周りで株式投資をはじめたばかりの人がいました。その人がある日、日経新聞を私に見せながら、
「おい、この○○社、『最高益』だってさ。オレ、この株買おうかな」
その時の私の反応は、懐疑的であまりいい顔をしていないはずでした。
「どうだろうね。私には判断つかないが」
その人がその銘柄を購入したかどうかはわかりません。ずいぶん前の出来事なので、どういう銘柄かまでは覚えていませんが、後日、あの時の株がどうなったか調べた記憶があります。
そして、確かにその後、株価は下落していました。
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