バイデン氏が大統領選を辞退したら何が起こるか トランプ氏に勝てる若い候補が出現する可能性も
ひとりはオバマ大統領の奥さんであるミッシェル・オバマ氏。人気はあるのですが賭け率ではやはりトランプ氏との対決では2桁のオッズになってしまいます。
そこでこの人です。民主党の候補者でバイデン氏の次にオッズが高いのがギャビン・ニューサム氏、現職のカリフォルニア州知事です。彼は56歳で、外見は俳優のマイケル・ダグラス似のイケメンで、出馬を表明していないのにもかかわらず大統領選のオッズは1桁の6~9倍。しかもこのオッズ、6月27日の討論会直後から急騰し始めています。
このニューサム氏、大統領選には出ていないにもかかわらず、昨年秋には当時共和党の大統領候補で、トランプ氏と政策が近いとされていたフロリダ州のデサンティス知事との討論会に参加しています。ジョー・バイデン支持を表明しつつも、その後釜に名乗りを上げる準備は十分にできているのです。
ニューサム氏がトランプ候補の対決相手になったら
そしてここが経済の未来予測としては一番重要な論点なのですが、もしニューサム氏がトランプ候補の対決相手に選ばれたとしたら何が起きるでしょうか?
実はニューサム氏はバイデン氏と政策が近いのです。カリフォルニア州知事ですから、全米でもとりわけ脱炭素には熱心です。LGBTについても理解があり、2004年のサンフランシスコ市長時代に、当時州法がまだ違法としていた同性婚を認めたことで全米の注目を集めたこともありました。ひとことでいえば典型的なリベラル政治家で、その意味では政策はトランプ候補の対極です。
とはいえ全国的な知名度はまだ低いニューサム氏が大統領を目指すとしたら選挙戦をどう戦うのでしょうか。実はニューサム氏には他の候補にはない圧倒的な強みがひとつあります。
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