「クラウド」が実現する格安の映像配信システム、ベンチャーが開発
さらに、来年、岐阜県で行われる第67回国民体育大会「ぎふ清流国体」、第12回全国障害者スポーツ大会「ぎふ清流大会」では、各競技の配信システムとして採用されることも決まっている。
クラウドが実現した価格破壊
かつては、こうした映像配信システムを成り立たせるためには、大人数が一斉に見ることを想定して多くのサーバーを用意する必要があった。しかし、今では映像配信用のサーバーをクラウド(インフォバンクの場合はグーグルアップス)に任せることができる。
サーバーの利用については、利用量に応じた従量課金で済むため、サーバーに対する初期投資が不要だ。しかもグーグル、アマゾンなど米IT企業のクラウドサービスは大容量・低価格。これまでにない価格破壊が起こっているのだ。
また大手メーカーは、1つの筐体にすべての機能をまとめ上げた専用機器を作っている。それに対し、インフォバンクのシステムは、汎用製品を組み合わせただけのもの。見た目はよくないが、価格を大幅に抑制することができる。
「これまでは価格が高いため、映像配信システムは大企業しか導入できなかった。しかし、クラウド活用により価格が安くなった今、中小企業こそが導入すべき。業務効率の向上によるメリットが大きく、これからさまざまなソリューションをパッケージ化していきたい」と曽我社長。クラウドによる価格破壊は、ベンチャー企業に対し、新しいビジネスチャンスを広げている。
(山田 俊浩 =東洋経済オンライン)
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