塩害、放射能汚染……風評でも大打撃、農業は復旧のメド立たず、そうま農協の苦悩

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福島県のコメ検査が本格化

福島県内のコメ検査は、予備検査が9月上旬から、本検査が9月中旬から始まる。10月初旬までの予定。早場米の作付けをしている会津から始まり、浜通り、中通りの順番で行う。このスケジュールは作付け時期、品種によって違ってくる(一般に作付時期はひとめぼれが早く、コシヒカリは遅い。このスケジュールは大ざっぱなもので、簡単にいうと、稲刈りの1週間ほど前に予備検査を実施、稲刈り後に本検査を行う)。

予備検査では、県内の水田402カ所を対象にサンプル調査。この予備調査で200ベクレル/キログラムを上回った地点については、本検査で重点調査の対象となる。
 
 4月8日に原子力災害対策本部が示しているように、玄米の放射性セシウム濃度が食品衛生法の暫定規制値500ベクレル/キログラム以下(野菜、穀物類)となるように、土壌中の放射性セシウム濃度5000ベクレル/キログラム(土壌から玄米への移行係数0.1として計算)以上の水田は作付けができないように、各自治体は作付け制限を行っている。

しかし、コメは毎日食べるものなので、500ベクレル/キログラムではなく、より厳しい基準の200ベクレル/キログラム(飲料水、牛乳並み)を指標として、本検査を実施する。
 
 JAそうま内でも、稲刈りの1週間前ほどから予備検査が始まる。約8カ所のポイントからサンプルを調査する。これに先立って、簡易な検査が行われているが、作付けしたところから、高濃度の数値が出る可能性はほとんどない。
 
 ただ、山間部の水田では、局所的に放射線量が高いホットスポットがある可能性もあり、同じ水田内でも厳密には数値が違ってくるケースもある。

それでも、規制値に引っかかるような数値が出ることはないだろう。

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