Jリーグチームの人件費と順位の関係は? 財務指標のランキングからクラブの経営力を読む

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 クラブの本業の儲けを表す営業利益でランキングしたものが、営業利益ランキングだ。額が大きいほど多く儲けている、ということで、企業であれば多ければ多いほどいい。スポーツクラブは儲ければよい、という存在ではないため、必ずしも多額の黒字は必要ないかもしれないが、継続的な経営強化のためには一定の黒字は必須だ。海外のクラブのように株式を上場するようなことになれば、営業利益の多さがもっとも重要になる。

営業収入に占める営業利益の比率でランキングしたのが営業利益率ランキング。高いほど効率よく利益を上げていることになる。


クラブの規模をストックの面から表すのが総資産だ。鹿島、浦和の2大クラブが1、2位を占める。

純資産は、総資産から負債を除いたもの。クラブ自身が保有する“真の”資産というべきもので、多ければ多いほど経営が安定していると言える。鹿島の安定ぶりが際立つ一方、今期優勝争いに食い込んでいる横浜FMなど、4クラブが債務超過(マイナス)の状態だ。債務超過状態は企業でいえば経営破綻とも見なされる深刻な状態。大規模なリストラや増資などの対策が急務だ。

自己資本比率は、総資産に占める純資産の割合。高いほど、大きな財務的なショックにも耐えられる良好な財務状態と言える。


(東洋経済オンライン)

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