「もしトラ」なら4回目の米朝首脳会談もあり得る 玄葉氏「北朝鮮はアメリカばかり気にしている」
松山キャスター:第2次トランプ政権が仮に誕生したとしたら、その場合に直接交渉という可能性が実は出てきているという話があったが、直接交渉で本当に非核化が実現できるのかどうか。
北朝鮮の安全保障がポイント
橋下徹(番組コメンテーター、弁護士、元大阪府知事):そこは本当に交渉次第というか、それでも会って交渉しないことには物事は動かないので、トランプ政権になるかどうかわからないが、ただ、ロシアによるウクライナ侵略を見ても、核兵器を持たずに軍事同盟のない国っていうものが、いかにその紛争の当事者になって犠牲になるかってことを、北朝鮮も目の当たりにしている。
北朝鮮に対して、今までは制裁、制裁で来ていたが、あれだけの小国なので、自分の国の安全を守りたいという気持ちもあるだろう。そうであれば、北朝鮮の安全保障というところも我々は考えながら、北朝鮮の安全保障を提供する代わりに、拉致問題の解決っていうことも迫っていくというような、制裁一辺倒だけの話では、もう収まらないと思う。
松山キャスター:まさに安全の保障ができるかどうかってあたりが米朝首脳会談2回目のハノイでの会談の決裂のポイントだったと思うが。
李相哲(龍谷大学教授):北朝鮮が核兵器を捨てることはまずない。それを捨てたら、金正恩政権も終わりなので。だから、核兵器に関してはおそらく凍結、しかもそのあと軍縮に持ち込む。そうすると日本とか韓国は、北朝鮮が核を1発でも持っていれば脅威なのでそれに同意できない。なので、完全解決は難しいというふうに思う。