「もしトラ」なら4回目の米朝首脳会談もあり得る 玄葉氏「北朝鮮はアメリカばかり気にしている」
松山俊行キャスター(フジテレビ政治部長・解説委員):そうした中で、今回、トランプ前政権のときの大統領副補佐官のフレッド・フライツ氏に単独インタビューしたが、フライツ氏の話では、トランプ氏が政権にまた返り咲いた場合、金正恩氏との4度目の会談についておそらく、すぐにでも開かれるのではないかという見通しを示した。
トランプ氏自身が、前政権での北朝鮮政策は成功だったというふうに最近もフライツ氏本人にも語ってたという話を言っていたが、こうした北朝鮮の非核化に向けた交渉がすぐに再開できるのかどうか。
北朝鮮は“もしトラ”に備えている?
玄葉光一郎(立憲民主党・元外相):結論から言うと4回目の会談はあり得ると思うし、願望も込めて言えば、是非もしトランプ政権ができたら、この北朝鮮、あるいは台湾海峡も含めて、しっかりとコミットしてほしいというふうに思う。北朝鮮ってやっぱりなんだかんだ言って、アメリカのことばかり気にしている。
アメリカにこそ認めてもらいたい、体制を保証してもらいたい。こういう思いなので、強い言葉を使うかどうか別として、トランプ氏と金正恩氏が2人で会う可能性は十分あるだろうと。ただ、そのときに本当に後戻りできないような非核化の合意ができるかどうか。
拉致の問題も、アメリカばかり見てる金正恩氏なので、当然トランプさんの頭作り、側近の頭作りをしてアメリカの力を借りるっていうこともあるだろう。
北朝鮮はもしかしたら、“もしトラ”に備えているかもしれないという気さえするところもあって、日本にいろいろとメッセージを出している。ある意味、“もしトラ”への備え、日米間のくさびを打つってことも、あるだろうと。
松山キャスター:例えば、金正恩氏が岸田首相に対して能登半島地震の後に「閣下」というふうに言って秋波を送るようなメッセージを出した。
玄葉氏:ある意味、米朝をやろうとすれば日本が邪魔になるっていう側面がある。日本とある程度良くしておきたいっていう気持ちがあった可能性はあると思う。