「いつも忙しい人」肝に銘じておくべき3つの心得 疲れれば疲れるほど「手抜き」が発生しがち

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「あなたは、たえず時間に追いまくられているように感じますか?」という質問に「イエス」と答える人ほど、抑うつになりやすく、心理的な悩みを抱えていることも多くなることがわかったのです。

特に、女性はそうでした。女性は、男性に比べると仕事だけでなく、家事の負担も多い傾向があるので、「時間に追いまくられている」と感じやすくなるのであろうとロックスバーグは指摘しています。

スケジュールはできるだけゆるやかにしておくのが正解です。

スケジュールに空きがあるのがイヤで、キツキツになるくらい仕事を入れようとする人もいますが、心理学的にはよくありません。スケジュールはスカスカしているくらいでちょうどいいのです。

スケジュールに余裕があると、心理的にも余裕が持てます。

「どうしよう? このままで間に合うかな?」と時計とにらめっこしながら仕事をしなければならないのは、苦痛でしかありません。少しの期間ならなんとかなりますが、それが続くと燃え尽き症候群になる可能性も高くなります。

ですので、そうならないよう、スケジュールにはいつでも余裕を入れておくのです。

仕事というのは「予想外のこと」が起きるもの

仕事というものは、予想外のことが次から次に起きるのが普通です。スケジュールに余裕があれば、予想外のことが起きてもへっちゃらです。

予備日のようなものを最初から確保しておけば、慌てることもありません。予備日を潰せばいいのですから。

私は、締切りに追いまくられるのがイヤですので、締切りの1カ月前には原稿を書き終えるようにしています。

自分では「8月末には脱稿できそうだな」と思うとしたら、編集者には「9月末脱稿」という約束をしておくのです。すべての仕事をそんなふうにしているので、心理的にものびのびと仕事をしています。

人と打ち合わせをするときにも、時間ギリギリに到着しようとすると、かえって「間に合うだろうか?」とドキドキしながら向かわなければならず、精神的によくありません。ですので、私はだれと約束するときにも、30分前には現地に到着するようにして、近くを散歩してみたり、カフェで本を読んだりしています。

時間に追いまくられることのないよう、仕事のスケジュールやダンドリを組むのが、心理的に安定していられるコツです。

次ページスキルの修得も慌ててはいけない
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
作家・角田光代と考える、激動の時代に「物語」が果たす役割
作家・角田光代と考える、激動の時代に「物語」が果たす役割
作家・角田光代と考える、『源氏物語』が現代人に語りかけるもの
作家・角田光代と考える、『源氏物語』が現代人に語りかけるもの
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT