「いつも忙しい人」肝に銘じておくべき3つの心得 疲れれば疲れるほど「手抜き」が発生しがち

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善意でアドバイスしてくれているのかもしれませんが、「私は物覚えがものすごく悪いので、まずは○○だけをしっかり身につけます」と言っておきましょう。

いろいろなことを同時進行で身につけるのは無理です。よほど器用な人ならできるのかもしれませんが、ごく普通の人は、ひとつずつやったほうが絶対に身につけるのも早いですよ。

疲れてくると手抜きが増えて、「まあ、いいか」

仕事をするとき、スタートしたときからその日の勤務時間の終わりまで、まったく同じペースで仕事ができればよいのですが、なかなかそういうわけにはいきません。

人間はロボットではありませんので、そんなに都合よくいかないのです。

病院で勤務しているスタッフは、ちょこちょこと手洗い消毒をしなければなりません。手洗い消毒は、自分が感染しないためにも、患者を感染させないためにも必要なことです。

とはいえ、スタッフも人間ですから、疲れてくると、だんだん「まあ、いいか」と手抜きをし始めるようです。

ペンシルバニア大学のヘンチョン・ダイは、12時間の勤務シフトで働く35の病院のスタッフ4157名を対象に、手洗い消毒をきちんと守っているかどうかを調べてみました。

すると、手洗い消毒をきちんと守る人の割合は、仕事が始まって1時間以内では42.6%でした。それから1時間が経過するごとに、39.1%、37.8%と減っていき、最後の1時間では34.8%と最低になることがわかりました。

手洗い消毒の必要性を認識していても、疲れてきたらサボる人が増えるのも当然です。

さすがに手術室や集中治療室などではきちんと手洗い消毒をするのでしょうけれども、そうでないところのスタッフは、「まあ、いいか」という気持ちになりやすいのだと思われます。

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