多すぎて悩む生成AI、最新注目ツールはこの3つ! お手軽で画像や音楽の作成に強力な性能を発揮

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③動画像生成と声の生成AIのコラボレーション:HeyGen

ほんやくコンニャクという、有名なドラえもんの秘密道具があります。これを食べると、外国語が自分の母語で聞こえるようになり、自分も母語を話しているつもりで相手に応じた外国語を喋れるようになるというものです。生成AIの発展により、この秘密道具のようなことが実現できるようになっています。

言語に合わせて唇の動きも生成AIで調整

自分が喋った内容を「自分の声を保ったまま」別の言語に変換できるようなAIは、すでにいくつか存在します。これだけでも十分に驚異的ですが、中にはその喋っている様子を入力し、「喋っているときの唇の動き」まで、別の言語を喋っているように調整できる生成AIツールが存在します。それがHeyGenです。

HeyGenは実在の人間のみならず、架空の人間に喋らせたりなど、さまざまな機能がありますが、一番手っ取り早いのは、自分が喋っている様子の動画をアップロードして、別の言語を喋らせてみることでしょう。

以下のHeyGen公式YouTubeアカウントにアップされたデモ動画では、女性が英語で喋っている動画を日本語などさまざまな言語で喋るものに変換しています。

何も準備なくとにかく試してみたいという方は、HeyGenの中に最初から準備されているデモ用の動画(HeyGenのCEOが英語でスピーチをしている動画)を使い、それを日本語などに変換するのもいいでしょう。

HeyGenはサイト内の言語が完全に英語で少しハードルが高く、また、サイトの外観も時間経過と共に変化するため、お世辞にも簡単に利用できるとは言い難いのですが、検索して出てくる日本語の解説サイトに従って操作すればできるはずです。HeyGen登録時にクレジットがいくらか与えられており、このクレジットの範囲であれば無料で利用できます。

このHeyGenですが、すでにさまざまな場面で利用されています。今回ご紹介したのは言語の変換でしたが、ある人物の画像があれば、その人物に唇の動きも含めてさまざまなことを喋らせることができるため、有名人による解説や教育動画を作ることも可能です(もちろん、本人の同意が前提ですが)。また、行政の担当者などが外国語で発信する必要がある場合などにも利用できます。

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