ホテルメッツ「駅近」以外のこんなにもある"魅力" ビジホ高騰のなか、快適性を追求して高評価

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と、ここまで清掃への取り組みについて聞いてきたのだが、実はホテルメッツがサービスにおいて第一義としているのは、清潔ではない。同ホテルのブランドコンセプトは、「上質が息づく」。いささか抽象的だがその意味するところを堀田氏は、「飾らず上質で、どうしたら我が家のようにくつろげるかを追求すること。快適性を最優先するということです。清掃はあくまでそこに付随するものなんです」と強調する。いったいどういうことなのか。 

たとえば、掃除機がかけやすく、軽量化にもなっているベッド下の空洞は、「スーツケースを収納して客室を広く使ってもらいたい」という狙いがまず先にあって作られたものだそうだ。同様に、客室内に設置義務のある定款や備品を極力減らしているのも、そもそもは、ゲストの居心地を考えた結果。それらの改善の際に、「清掃しやすさへの工夫」が後付けで考えられているのだ。 

ベッド下の空洞にはスーツケースが収納できる(写真:ホテルメッツ提供) 

快適性を追求する姿勢は、客室設計にも表れている。ホテルメッツの客室の標準サイズはシングル約15㎡~と、旅館業法基準である9㎡よりも広めだ。余計な物がなくすっきりとしたレイアウトのため、実際以上にゆったりと感じられる相乗効果もある。しかも、「改装のたびに快適性に基づいて見直すため、新しいホテルは、どんどんシンプルになっています」と堀田氏。「ブランドとしての統一感はないかもしれませんが、『上質が息づく』というコンセプトをぶれずに追求しています」と微笑む。 

シングルの一例。ベッド横のスペースに余裕がある(写真:ホテルメッツ提供) 

そんな客室に設置するのは、独立型のコイルが体荷重にフィットしてしなり、自然で快適な寝姿勢を保てるシモンズベッド。ゆとりのある140cm幅は、他社ではシングルではなくセミダブルに位置付けられることもあるサイズだ。 

「上質が息づく、のひとつ上の上質」 

ホテルメッツには2024年3月、「プレミア」という新ブランドのホテルが誕生している。『JR東日本ホテルメッツ プレミア 幕張豊砂』だ。そのコンセプトは、「上質が息づく、のひとつ上の上質」。上質の上の上質、とはどんな内容なのか。 

『JR東日本ホテルメッツ プレミア 幕張豊砂』のスーペリアツインルーム(写真:ホテルメッツ提供) 
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