天井知らずのマンション価格、その理由とは—— 誰が、何のために買っているのか?その実情は
増え続ける富裕層
「お金持ち」と言うと、毎月たくさんの給与所得がある人、つまり年収の高い人、と思いがちですが、日本は所得税率が高く、フロー(収入)が高くても、長年にわたって高給取りでもない限り、実はそれほどストック(金融資産)を形成できません。
フローが頼りのビジネスパーソンの世界は、二極化しています。いわゆるいい学校を出て、内部留保の厚い優良企業に入れば、大きな失敗をしないで、そこそこの仕事をしていれば、つつがない人生を送ることも可能です。
かつてとは異なり、今の大企業の職場はパワハラなし、残業なし、有給休暇フル消化に加えて、国民の祝日数は世界有数です。それでいて、外資系企業と違い、日本企業の社員は労働法に手厚く守られ、簡単にはクビになりません。高度成長期やバブル期よりもはるかに楽になっているのです。それどころか、これからは政府の要請で給与まで上げてもらえるかもしれない。これはもうパラダイスでしょう。そんな恵まれた人たちも数多くいることは、事実なのです。


















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