開発陣はこの隙間に「辛さだけではない、スパイス感を求めるニーズがある」と考えた。数多くのスパイスを用いて、スパイスが主役のカレーを作れば広く受け入れられるのではないか。開発の方針は固まっていった。
スパイスが主役なだけに、通常は調味料を駆使する「コク」も、香りで打ち出そうと画策。ハウスのカレールウ製品の中では、数十種類と過去最多レベルのスパイスを使用することになった。
スパイスは同じ種類のものでも産地や加工度によって特徴が異なる。スパイスの選定には7カ月、通常の3倍もの時間を費やした。
また、スパイスは組み合わせる種類が多いほど、風味がとがらずにまとまる傾向がある。調合を工夫し、トレンドであるインド風スパイスの特徴を出しつつ、子どもから大人まで食べられる「おうちカレーらしさ」にもこだわった。
スパイスの香りがしっかりと立つようにカレーのベースも刷新し、調味料や油脂、小麦粉のバランスなども調整。その結果、3000回以上も試作を繰り返した。新機軸の商品は、ひたすら地道な調整の繰り返しだった。
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