「リセールバリュー」気にしてクルマ買う人の実態 年代/性別/世帯年収/メーカーで調査・分析
ここからは「車種を選択するときにリセールバリューを意識するか」を、さまざまな分析軸を切り口に見ていく。質問に対し「とてもあてはまる」~「まったくあてはまらない」の7段階の選択肢で聞いたものだ。
まずは年代別に見てみると、20代が特に強くリセールバリューを気にしている結果となった。
理由はいくつか考えられる。ひとつは、この先のライフステージや居住地が変化する可能性が高く、クルマの買い替え機会が潜在的に多いこと。近い将来に売却することを想定するなら、なるべく高く売れる車種にしようと考えるのは自然である。
また、中古車情報サイトなどで大まかな相場が可視化されているように、WEB上の情報に接する機会が多いことも、20代が突出した理由だろう。リセールバリューの良し悪しという観点だけ見れば、リセールバリューの良い車種(=人気車種)はネットで目にする機会も多い。
20代ならではの価値観
そもそも、昨今は世代間で考え方が大きく異なる。いわゆるZ世代を含む20代は、洋服などを買うときも、売却時のことを考えて選ぶ人が少なくない。具体的には、メルカリなどのフリマアプリで相場を把握することが多いようだ。
このような入り口(購入)と出口(売却)が頭の中で自然に1セットになっていると、クルマ購入時においても同じような考え方になるのは不思議ではない。ちなみに、性別も分けて見たのが次の表である。
この結果から、全年代で男性のほうが女性よりもリセールバリューを意識する人が多いことがわかる。20代男性は、約6割の人が「あてはまる」と回答している。なお、この傾向がクルマ特有のものなのか、商品カテゴリーを問わず似た結果になるのかまでは今回の調査からはわからない。
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