星野リゾート「観光列車」車内料理の豪華に仰天 青い森鉄道が運行「酒のあで雪見列車」に乗車

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実はあまり知られていないのには理由がある。

「酒のあで雪見列車」は、実は鉄道会社や旅行会社の主催ではなく、「星野リゾート 青森屋」という三沢駅近くにある宿が企画した観光列車なのだ。

名前の知られた「星野リゾート」を簡単に説明すると、全国にある「星野リゾート」ブランドの宿の運営を手掛ける会社。つまりホテルや旅館、土地を所有せず「運営」だけに特化した事業形態をとっている。

「星野リゾート」の宿はいくつかのブランドに分けられているが、「星野リゾート 青森屋」は、どのブランドにも属さない「そのほかの個性的な宿泊施設」となっている。

この「星野リゾート 青森屋」と同じく青森県内にある「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」の2施設は別の会社が所有、経営をしている。そして運営しているのが「星野リゾート」というわけだ。

「酒のあで雪見列車」ポスターに差し替えられた車内(筆者撮影)

「まぐろのヒレ酒」が出てきた

まずは「酒のあで雪見列車」がどんな列車なのか、紹介したい。

この日、10時45分頃に入線した列車は、ヘッドマークこそないが「酒のあで雪見列車」と書かれたプレートが窓に掲げられていた。使われている車両は2014年に導入された「青い森703系」2両。車内に段差がなく、車内のトイレもバリアフリーとなっている。

駅員さんが、車内の広告を次々と「酒のあで雪見列車」のポスターに差し替えていく。慣れているためか、手際がよい。

そして青森屋のスタッフさんが、ボックス席の間に折りたたみ式テーブルを置いていく。あまりにピッタリはまっているので、座席に合わせてテーブルを作ったのかと質問したら、たまたまちょうどよいサイズを見つけた、とのことだった。

そこに別のスタッフさんがお料理を置いていく。二段重のけっこう大きさのあるお弁当だ。さらに日本酒300ml瓶が2本と熱燗1本、水1本が置かれる。お酒の量はサイトに書いていなかったので、こんなに出るとは思わず驚いた。

日本酒用の枡とカップの中には羽ペンのようなものが入っている。何かと思ったら、なんと「まぐろのヒレ」だそう。これに熱燗を注いでヒレ酒として飲んでください、ということだそうだ。

ふぐのヒレ酒なら何度かいただいたことはあるが、まぐろは初めて聞いた。

特別に作られた硬券切符に鋏を入れてもらう(写真:「星野リゾート 青森屋」)
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